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海外

背中に脚を足す装着型ロボット「ケンタウロス」

中国・深圳の南方科技大学のChenglong Fu教授らの研究チームが、装着者の背後に独立した2本の脚とロボット胴体を取り付ける装着型ロボット「Centaur」を開発した。荷重を人の脚ではなくロボット側で支える設計で、人体とは非線形剛性の受動弾性カップリングで接続する。参加者5人による20kgの荷物運搬試験では、荷重の半分強をロボットが負担した。通常のバックパックと比べ、歩行の正味代謝コストは35.16%低減した。成果はInternational Journal of Robotics Researchに掲載された。

所属 南方科技大学(深圳)

中国でAIとロボットが新物質を創る「ロボット科学者2.2」

AIが仮説を立てロボットが実験する研究システム「ロボット科学者2.2」が、18日に安徽省合肥市で開かれた「智能科学家生態連盟」の第4回年次総会で発表された。大規模AIモデルが仮説を立て、小規模モデルが検証し、研究ロボットが精密な実験を担う仕組みで、新物質を自律的に創製する。研究ロボット110台、AI化学ワークステーション196台、命令セット508種類、化学実験テンプレート3200種類、AIモデル310種類を統合する。バイオ医薬や新エネルギー、宇宙探査などで活用され、中国科学技術大学教育基金会は年500万元超の人材支援基金も発表した。

所属 中国科学技術大学

重希土類なしで高性能ネオジム磁石を製造

韓国材料研究院の研究チームが、ジスプロシウムやテルビウムといった高価な重希土類を使わずに高性能Nd-Fe-B永久磁石を作る技術を確保したと10月23日に発表した。希土類酸化物から微細粒子を合成する還元・拡散工程で約1μmの超微細粉末を作り、酸化を抑える後処理を新たに開発した。粉末表面の潤滑剤コーティングと減衰交流磁場で配向性を高め、水素補助工程で残留炭素と保磁力低下も解決した。成果は2誌に掲載され、特許9件を創出した。量産技術が確立すれば電気自動車やヒューマノイドへの活用が見込まれる。

所属 韓国材料研究院(KIMS)

空気圧2個で3D遊泳、ウミシダ型ソフト水中ロボ

ノースカロライナ州立大学が、ウミシダに着想を得たソフト水中ロボットを開発した。わずか2つの空気圧アクチュエータと4枚の弾性ウイングで3次元の操舵を行い、速度は毎秒1.64体長、旋回は毎秒約90度に達する。複雑なAIではなく、素材の形状と弾性による機械的知能に制御を任せる設計が特徴だ。現時点ではケーブル接続の試作機で、完全な無線・自律化は未達である。研究チームは実環境向けの無線・自律版を目指している。

所属 ノースカロライナ州立大学

強化学習で羽ばたきロボの翼を再設計

北京科技大学(USTB)のチームが、深層強化学習を用いてロボット蝶の翼を再設計する研究を発表したと報じられた。取得できた本文がなく、手法や性能の詳細は不明である。タイトルから、強化学習を翼形状の最適化に使い、羽ばたき型ロボットの設計を改善する取り組みと読み取れる。具体的な成果の数値は確認できていない。

所属 北京科技大学(USTB)

眼内注射を自律で行うロボット、ヒト提供眼で初成功

スイスのETH ZürichのBradley Nelson氏らの研究チームが、ヒトのドナー眼に対する世界初の自律的ロボット硝子体内注射を実施した。Augenklinik Zürich WestやチューリッヒU大学の眼科医からの依頼が発端で、年間膨大な数に上る網膜注射の負担軽減が狙いだ。EURETINA 2026で発表され、先端位置決め50μm以下、角膜輪部から3.5〜4.0mmの狙い位置への注入を達成した。眼が動いても注入角度は±10°以内に保たれ、予期せぬ眼球運動への反応は人間の20倍速いという。常に医師が監視し制御する体制で、今後は生体患者への移行が課題となる。

所属 ETH Zürich

学生が作った300ドル未満の食事支援ロボ

メリーランド大学の機械工学科の学生4人が、身体障害のある人の自力での食事を助けるロボット給餌装置「FEEED」を開発した。チームは価格を300ドル未満とし、市販品は5,000ドル超になり得ると説明している。2026年5月6日にClark School of Engineeringのキャップストーン設計展で発表された。四肢麻痺や脳性麻痺の人などを想定し、Volunteers for Medical Engineeringが支援した。実ユーザーによる試用は行われたが、人数や詳細な結果は示されていない。

所属 メリーランド大学

センサと人工筋肉を兼ねるイオン性ソフトロボット

全北大学とKAISTの共同研究チームが、近づく物体を検知し光に応じてつかむイオン性ソフトロボット「Ionograsper」を開発した。成果は国際誌Advanced Materialsに発表され、カバー論文に選ばれた。1つのイオン性高分子材料が、センサと人工筋肉の両方の役割を果たす点が要である。物体が近づくと電場でイオンの分布が変わり、それを検知する。低強度の紫外光を短時間当てるだけで駆動し、光を消した後も10分以上変形を保つ。部品や配線が減り、省エネにもつながるため、今後はAI制御と組み合わせてフィジカルAIロボットへの応用を目指す。

所属 全北大学、KAIST

FIRST Global Challengeで中国高校生チームが準優勝

2026年10月7〜10日に韓国・仁川で開かれた第10回FIRST Global Challengeで、中国の高校生チームが総合2位に入った。北京の4校から成る15人のチームで、約185の国・地域と競った。今年のテーマは山火事の予防と対応で、ロボットがオレンジ色のフォームボールを集めて消火装置へ運ぶ課題だった。設計計算や試験記録が評価され、工学文書賞も金メダルで受賞した。大会全体の優勝同盟はベネズエラ、エルサルバドル、ウズベキスタン、モルドバで、2027年の開催地はマドリードに決まった。

日程 2026-10-07 – 2026-10-10仁川終了

北京経開区でロボット競技会、29チームが実用性を競う

2026 Robot Warrior Challenge秋季大会が10月18日、北京経済技術開発区の南海子公園で開かれた。企業や中高・大学など中国全土の29チームが参加した。災害救助、産業点検、都市の運営保守の3場面で、計14の課題が課された。危険物処理や瓦礫の走破など実践的な課題が加わり、環境認識や自律判断が問われた。MirrorMe Technology、GENISOMのMilk Long Team B、XYDLのTeam A、AK Brothers Team Bが各部門で優勝した。

日程 2026-10-18会場 南海子公園北京終了

米ACMIの製造ピッチ大会、初回の賞金300万ドルを配分

米ACMIが初開催のHorizon Manufacturing Cupの受賞者を発表し、賞金は総額300万ドルとなった。大会はインディアナ大学ブルーミントン校で今週開かれた。大賞100万ドルは、複合材構造や耐熱材の自動生産システムを手がけるRaven Space Systemsが獲得した。残る200万ドルは4社で分け合い、防衛産業基盤の危険作業を自動化する米ロボット企業Standard Botsも選ばれた。他にHybron、Supernova、Glīdが受賞した。

藻類と2層ゲルで光駆動の軟体アーム

オランダのデルフト工科大学の研究チームが、生きた微細藻類を利用した光制御のソフトアクチュエータを開発し、Nature Communicationsに発表した。長さ約2cm、厚さ1mmの帯で、2種のハイドロゲル層の表面に藻類を成長させている。光で藻類が光合成するとゲル内のpHが変わり、2層の膨張差で曲がる。光を消すと約10秒で逆方向に戻り、ゴム輪を引っ掛けて持ち上げたり金属球をつかんだりする実演を行った。水中での柔らかい把持や、光に応じて向きを変える農業用装置などへの応用が見込まれる。

所属 デルフト工科大学

設計から作り込んだ培養筋肉で跳ね歩くロボ

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)の研究チームが、マウスの筋細胞と軟らかいハイドロゲルの足場を組み合わせたバイオハイブリッドロボットを開発し、Nature Communicationsに発表した。筋組織と足場を最初から計算機上で一体設計し、アルゴリズムで収縮が最大の動きになる形状を探索した。足場は光造形の一種xolographyで3Dプリントしている。長さ約1.5cmのアクチュエータは従来比で最大11倍変形し、ジャンプで約5mm跳び、歩行型は毎秒6.2mmで走る。現状は栄養液が必要で、大型化には人工血管系が不可欠だという。

所属 ETHチューリッヒ

生体模倣の電子皮膚でロボットに反射能力

生体の仕組みに着想を得た電子皮膚(e-skin)により、ロボットが人間のような反射動作を行えるようになる研究をNanowerkが2026年10月22日に報じた。提供された情報はタイトルのみで、具体的な素材、構造、性能値、研究機関は本文から確認できない。触覚センサと素早い反応を結びつけることで、接触時の安全性や器用さの向上につながる技術として注目される。

人の動作事前分布でヒューマノイドの動作をつなぐ

独立に取得したヒューマノイドの動作を連続した一連の動きにつなぐ手法STAMPが発表された。2つの動作を人間のリグに再ターゲットし、学習した整合モデルで相対位置・向き・遷移時間を選び、人の動作事前分布で遷移を生成する。完成した系列をロボットに戻し、追従ポリシーの学習に使う。Unitree G1とROBOTIS K1で遷移の追従成功率を評価し、実機でも長い動作列の合成を示した。

小惑星探査を目指す星形ソフトロボットSTARFISH

南カリフォルニア大学(USC)ViterbiとUSC宇宙工学研究センターが、生物に着想を得たソフトロボット「STARFISH」を開発している。構想は2020年にDavid Barnhart氏が、軌道上の宇宙機の溶接部や継ぎ目の検査用に立ち上げた。パンデミックで止まっていたが、2022年1月に博士課程のKristina Andreyeva氏が引き継ぎ、再始動した。将来は星形の小型ロボットを群れで小惑星に放ち、柔軟な脚で岩をつかみ、隙間に入って表面を調べる構想である。実現は数十年先とされ、現在は宇宙で動き、つかみ、移動する基礎課題に取り組んでいる。

所属 南カリフォルニア大学(USC)Viterbi工学部

自作できる低コスト3軸触覚センサの研究が相次ぐ

せん断力を含む触覚を安価に得る研究が複数発表された。VecTileは厚さ6mmの柔軟な触覚アレイで、感圧層とシリコーン突起により3軸の力を検出する。4x4アレイで35ドル未満、法線・せん断のRMSE誤差は0.39Nと0.16Nだった。OpenTacは設計ツールやシミュレータを含む触覚スキンの公開エコシステムで、30種超のセンサを試作した。触覚操作を力学・データ駆動の両面から整理したサーベイも出た。

血栓を壊し薬も届ける微小ロボットを開発中

米デラウェア大学ニューアーク校の研究チームが、血栓を物理的に破壊しつつ薬剤を直接届ける「クロットボット」を開発している。機械工学のサンベータ・ダス教授によると、形状や機能の異なる複数の版があり、血栓付近に注入して使う。血栓の大きさに応じて1,000〜10,000個ほどを投入する想定で、自律動作のほか遠隔操作も可能だ。PS5のコントローラーでの誘導も実証され、約100ドルで2万〜3万個を作れるという。数週間の薬物治療を数時間に短縮できる可能性がある。

所属 デラウェア大学

汚染LLMがロボに危害計画、攻撃と防御を提示

米ビンガムトン大学のAdnan Siraj Rakin助教らが、ロボットのタスク計画用LLMに複数のトリガー語でバックドアを仕込む攻撃MuTRAPを示した。ドメイン特化のファインチューニング時に悪意ある挙動を埋め込み、トリガーを含む指示で安全な計画が有害な計画に切り替わる。GPT2-largeやLlama-3.1-8Bなど7モデルをVirtualHomeで検証し、手を切る計画や猫を加熱する計画が生成された。実害はなく、模擬の果物や3Dシミュレーションでの実験である。生成計画を別のLLMで事前評価する防御PROTEAも提案し、IROS 2026で発表した。

所属 ビンガムトン大学

宇宙船内の浮遊物捕獲を測るベンチマーク公開

宇宙船内で漂い回転する物体を固定ベース腕で捕獲・操作する能力を測る、オープンなベンチマークAstroBenchが公開された。MELFIハードウェアやRobotic Refueling Missionに基づく作業を含み、9つのタスク定義と29のタスク対象の組合せを備える。Objaverse由来の8,414個の物体も用意された。既存のπ0.5 DROIDポリシーは静止目標200回中2回、移動目標200回中4回しか捕獲できなかった。一方、立方体専用のACTは静止8/10、移動6/10で成功した。コードとアセットも公開されている。

安定性を保証する強化学習で軌道追従を最大15%改善

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究者らが、強化学習と収縮理論を組み合わせた手法CARL(Contraction-Aware Reinforcement Learning)を開発した。学習した制御方策で追従誤差の挙動に数学的保証を与え、既存手法より追従性能を最大15%高めた。車輪型のTurboBot 3 Burger、羽ばたき型ドローン、六脚ロボットJethexaの3種で実機を含む実験を行った。学習制御の不安定化や破損のリスクを減らし、実用展開を進める成果である。

所属 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校

スタンフォードが自律ロボット学習の基盤を公開

スタンフォード大学が、自律ロボットの学習を世界に開放する取り組みを発表した。Stanford Reportが2026年10月22日に伝えた。提供された情報はタイトルのみで、公開される内容の詳細や仕組み、対象となる利用者、開始時期は本文から確認できない。研究成果やツールを外部の研究者へ広げることで、ロボット学習の研究が進む可能性がある。

所属 スタンフォード大学

シンガポール初の製造向け身体性AI競技会が始動

シンガポールのNRP、A*STAR、NTUのPINE Lab、Micron Technologyが、同国初の全国規模の身体性AI競技会を発表した。半導体製造の実課題を題材とし、Micron製の3Dモックアップチャンバー内で、開封、部品の取り外しと再取り付け、検査、清掃、再組立などをロボットに行わせる。オンラインのシミュレーション予選は2026年10月1日から12月31日まで行われる。決勝は2027年3月20日にRoboSG! 2027で実施する。賞金総額は8万8000シンガポールドルで、優勝賞金は5万シンガポールドルだ。

日程 2027-03-20会場 RoboSG! 2027シンガポール開催予定

インフィニオン、ヒューマノイド向けスタートアップ競技の勝者発表

独インフィニオンが「2026 Infineon Start-up Challenge」の受賞者を発表した。ヒューマノイド向けの重要技術を競う企画で、100件超の応募から審査員が15社を選出した。15社は4か月の取り組みを経て、オーストリア・グラーツのEBSCONでのデモデイで解決策をピッチした。テーマは周囲の知覚、物体の取り扱い、精密な動作の実現である。第1位は伊AdapTronics S.r.l.で、吸盤や機械式グリッパーを使わず多様な物体を安全に扱える把持技術が評価された。

アルメニアの若者がWRO欧州大会で部門優勝

2026年10月13〜16日にクロアチアのザグレブで開かれたWRO 2026 Open Championship Europeで、アルメニアのギュムリ開発研究所のチームが、フューチャーイノベーターズ部門のシニア年齢層で1位となった。大会には世界から約250チームが参加した。作品は本をスキャンして動画、音声、スライドなどに変換する自動書籍スキャンロボットだ。視覚に困難がある人や試験勉強をする学生の支援を目指し、視覚障害のある同級生の悩みが開発のきっかけだった。メンバーは15〜16歳の3人で、同チームは2024年にもイタリアの大会で金メダルを得ている。

日程 2026-10-13 – 2026-10-16ザグレブ終了

ENJOY AI Vietnam閉幕、12月の中国国際決勝へ

ロボティクスとAIの競技会ENJOY AI Vietnam 2026が国内シーズンを終えた。約2000人の学生が参加し、海外からも数百人が集まった。同大会は、ベトナム初の国際ロボット競技会ENJOY AI Asian Open 2026と連携して開かれた。学生は7つの課題部門でプログラミングやロボット制御の力を競った。ベトナム代表の上位チームは、2026年12月に中国・横店で開かれる国際決勝に出場する予定だ。

両手の器用操作を1方策で追従するDONIC

DONICは、人間のデモから両手の器用な動作を追従する汎用の制御方策で、1つのネットワークで左右の手を制御する。多視点の両手物体操作データセットBiHOI(229物体、1,575シーケンス)も新たに構築し、ロボットハンド向けの参照動作に変換した。学習はPPOと行動模倣を組み合わせ、成功した実行結果をデモとして再利用する。物体中心の手ごとの報酬や、クリップ単位の優位性補正も導入した。微調整なしで、学習物体の未見軌道で86.79%、未見物体で57.32%の成功率となり、既存手法を大きく上回った。評価はIsaac Gymのシミュレーション上である。

HF ▲ 142

約20msで反応する人型ロボット全身遠隔操作

人型ロボットの全身遠隔操作システム「HuMiT」が発表された。制御方策が受け取る参照は、ルート高さと速度、手首・足首4点のSE(3)姿勢という少数の情報だけである。最適化型のリトargetingや未来フレームの条件付けが不要になり、VRヘッドセットとトラッカーによる計測と閉形式のスケール補正で済む。ヘッドセットから方策出力までの遅延は約20ms、映像ベースの遅延は中央値65msだった。Unitree G1で、投げられたボールの捕球や移動を伴う協調操作を実証している。

米パイク郡の学校がロボコンに参加

米国のパイク郡の学校がロボット競技会に参加したことを、地元紙The Troy Messengerが2026年10月21日に紹介した。学校単位での取り組みとして報じられている。本文は取得できておらず、大会名、参加チーム、成績、日程などの詳細は不明である。地域の学校によるロボティクス活動の一例といえる。